【独り言】年収を気にする生徒たち

こんにちは。暑い日が続きますね。

夏期講習は受験生にとって、一つの勝負所。また、そのほかの生徒にとっては、夏休み以降に力を発揮するために仕込んでおく大切な期間。

そんな、モチベーションの高い生徒だけではないのですが、夏期講習期間は勉強をする時間は十分あり、私からも勉強するよう仕向けた結果、生徒が塾にいる時間がいつも以上に長くなります。

 

そうなると、おのずと私との会話も増えるのですが、

近年、よく聞かれるのが、

 

「先生の年収。」

 

 

まあ、気になる気持ちは分からなくはないのですが、、

なぜ、そんなこと気にするようになったのか、不思議でなりません。

 

私が中学・高校の時は給料が良い職業につきたいなと漠然と思っていましたが、そこまで具体的には気にならなかったのですが・・ というのも、お金の価値が今一つつかめていなかったからでしょうか。

今で、年収うん百万といえば、何となくすごいかどうかわかるのですが、中高生が聞いて果たしてわかるのか??

 

とても疑問です。

 

 

そんなことで、聞いてきた本人はとりあえず聞いてきただけなのかもしませんが、

年収に興味を持つことは悪いことではないと思っています。

 

 

それは、年収について調べて行けばわかると思うのですが、高い年収の職業に就くには高学歴であった方が圧倒的に有利だということに気づくからです。

必ずしも、高い学歴だからと言って年収が高くなる訳ではないのですが、あった方が、より優良な企業に就職したり、高年収の就職先からオファーが来やすくなります。

これは、疑いようのない事実です。

 

  

そうなると、行きつく先は、

 

「やっぱり、勉強しておいた方がいいよね!」

 

 

ってな感じになります。

 

 

なので、年収を気にし始めたら、チャンスだと思っています。将来を少しづつ考え始めたサインなのかなと思います。

(ちなみに、私の教室には、職業図鑑が何冊かあって、そこには大きめに参考年収が欠かれています。これも影響しているのではないかと思います。) 

 

 

 

ということで、「先生の年収は?」

 

 

と聞かれたら、「良い質問だね。調べてごらん。」

 

 

ということにして、ごまかしつつ、将来の職業を考える機会にしています。

 

 

 

ただ、今は生徒に言いませんが、一つ注意点があるとすれば、年収なんていうのは自己満足の世界でしかないということです。

 

今でこそ、その人のステータスを表す指標みたいになっていますが、そこに、その本人の生きる価値感によっては、何の意味もないです。そして、それにいづれ気づいてもらいたいと思っています。

 

恐らく、どこか遠くののどかで、幸せに暮らす住民がいたとして、その人に「実は私、年収1億なんです。」とか言ったって、なんの意味も無いです。

むしろ、その住民が聞きたいのはその人が幸せで、楽しく生活できているかどうかの方が重要で、価値観が違うんです。これは、海外に行ったり、田舎の方に遊びに行ったりするとよく分かったります。 

 

 

職業を考えるとっかかりとして年収は、良いと思うのですが、年収が目的となっても本当にやりたいことは見えてこないのではとも思っています。

これは、将来を考えていく上で、生徒にとっては次のステップになるかもしれません。

 

もちろん、お金がモチベーションで、給料が高いことにやりがいを感じる人だってたくさんいます。そういうことならば、私は年収で決めてもいいし、むしろ、そうすべきだと思います。

 

 

 

大切なことは、本人がその生き方に満足するかどうか。

 

 

これは、いずれ生徒にも伝えていかなければならないと思っています。

まあ、中高生はこれを話す前に卒業していってしまうので、そこまでの議論にならないのがほとんどなのですが・・・

 

 

 

 

私はいろんな仕事してきましたが、この先、仕事に対する価値観は絶対に替わっていきます。

一つの会社で人生を終える人は少なくなっていくと思います。なぜなら、そうするメリットがなくなってきているからです。

そして、個々がもっと自由に仕事ができる世界になっていくのではと思います。その時に、必要になるのが、義務教育で身に着ける「基礎学力」だと思います。

社会でうまくやっていくための基礎は学校にあると思います。

 

  

私もここまで育ててくれた先生や保護者には感謝だと思っています。 

だから、私も生徒にしっかりと学んでもらい、自由をつかむために勉強をしてもらいたいと思います。

 

 

 

 

最後は偉そうでしたが、この辺で・・

それでは( ^^) _U~~