こんにちは! 毎年この時期に書いてる気がするのですが、お許しを・・
この時期になると、学校の三者面談が終わり、単願を決めたのかほっとした面持ちでふわふわしている生徒が増えてきます。。どこいくことか、漂ってますね・・
もう受験はほぼクリアしたという気持ちで、心の荷が下り、受験から解放された気分で、幸せいっぱいといったところでしょうか・・
今まで頑張ってきていたり、思いつめていたりしたことが多かった、その分だけ、解放感は大きいものでしょう。勉強に身が入らないのも分からなくはありません。
一方で、志望校に向け、一心不乱に頑張っている生徒もいます。
同じ受験生なのに、この熱量の差はなんだろうか?
もっと頑張れるのに頑張らない。単願推薦の弊害です。
私は単願推薦が単に入学試験を避けるためだけの選択肢になっているのではないかと心配しています。
確かに、単願推薦で救われる生徒もたくさんいます。
本来、模試の偏差値レベルでは入れないような学校でも、学校の内申評価が良ければほぼ確実入れます。
また、精神的に受験の重圧に耐えきれず鬱になりかねないような生徒にとってすれば、この単願推薦は高校入学へのゴールドチケットでしょう。
だから、志望校にほぼ必ず合格するという目標に向けた戦略としては、単願推薦はかなり強力な達成方法の一つです。王道です。
ただ、見極めが難しいかもしれませんが、果たして単願を選んだ生徒はそれで正しかったのか?
まだ、もう少し高い目標に向けて頑張れるのではないか?
と思わずにはいられないこともありました。
特にスポーツ推薦は困ったものです。。スポーツで頑張れるということは、勉強でも頑張れる要素があると思っています。なので、できる限り最後まで頑張ってほしい。
最悪は、行きたい学校があるのに勉強したくないから単願で決める。
せめて、併願優遇や確約などを取って一般で勝負に出てもらいたいものです。
単願推薦が全てダメと言っているわけではないです。
本人の行きたい学校と成績が見事にマッチしているのなら、単願推薦にして、ワクワクしながら理想の高校生を想像するのもアリでしょう。そして、今のうちから高校を意識した勉強を続けるのもいいと思います。
その場合は、大学入試を見据え、今のうちから将来についての調べものをするのもアリです。
どんな方向の仕事につきたいのか。その結果、どの学部に行けばいいのか。
夢が膨らみ、プレッシャーの無い状態で伸び伸びと勉強できるのではないかと思います。
単願推薦で決めた生徒にはぜひ、そんな夢を考える期間として、勉強と並走して考えてもらいたいです。
一方、高校側に対しての懸念があります。学校の中には単願推薦を作文や面接だけで決めるところがあります。
これが厄介です。
これで決まると、なんもしなくなります。。
しろと言っても、モチベーションが上がらないんですね・・
これに関しては、高校側も最後まで頑張れるような対策をもっと配慮するべきだと思います。一般入試で入ってくる生徒と比べると、この数か月の詰込みの差は大きくなります。
高校側もわかっているはずです。単願推薦と一般で入ってきた生徒の学力差を。
それなりの課題と試験を課す心構えで高校側にも対応してほしいところです。
しかし、配慮のある高校もあります。作文のほか、入試試験や適性検査などを課しています。こういった学校ですと、個人的にはしっかり入学後のことを考えているんだなと思い、好印象です。
そういった学校を選択する生徒は、単願推薦を取るには試験を受ける必要があり、もちろん100%合格といかないことを知れば、おのずと勉強に対するモチベーションは下がりません。
普段からあまり勉強をしたがらない生徒には、この受験前が一番勉強する時期でもあります。
このチャンスをいかし、学ぶことの大切さや面白さを少しでもわかってもらえたらと思っています。
受験前の心配な気持ちは皆同じです。その中で自分がどれくらい頑張れるのか。客観的に見てやることも将来自分の方向性を考える上で大切になってきます。
既に学校が決まっている生徒は周囲を見て、自分のやるべきことを少し考えてみてはと思います。
それではこの辺で( ^^) _U~~
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