こんにちは。教育業界の変動が激しい今日この頃です。
新型コロナウイルスによる授業の変化やICTの導入。英語技能の向上など、様々な改革が近年目白押しといったところでしょうか?数年前までそこまで慌ただしくなかったのに、ここ1~2年で急に変わり、対応が必要となってきました。
そして、学校業界にも変動の動きがでてきました。
共学化や海外留学、理系特化。などなど。
学校ごとの特色づくり、差別化を図り、生き残りをかけた戦略が渦巻き始めました。
特に、学校に影響を与える方策として、学校長の退任・新任が挙げられます。
学校長の方針が変わることで、学校の雰囲気やレベルがガラッと変わってしまいます。だから、特に私立学校ですが、生徒を呼び込むため、現状打破のために、実施することはよくある戦略です。
一般企業も業績が悪くなってくると、社長を変えるのは当たり前なことですので、学校法人で似たようなことをするのは、そこまで不思議ではないのですが。「いや、それなら、理事長を変えるべきだろ。」という意見は上がりそうですが、私立学校における事業の本質は学校方策が全てと考えれば、学校長が経営を左右させていると考えるのは当たり前なのかもしれません。
ということで、学校長が変わるのですが、、
とはいえ、なんでしょうか。
「学校の場合、そんな簡単に方針変えていいものなのかな?変えられるものなのか?」
と思ってしまうのです。
私立学校に関しては、学校法人ということで利益を追求していく面もあるので、生徒を集めるためにも、キラキラした、ワクワクするような取り組みをカリキュラムに取り込んでいく必要がります。
常に時代の要望に応じて変化をしていかなければ、取り残されてしまう。 つまり、存続できなくなる可能性だって秘めています。。
でも、なんでしょうか。。確かに、時代と共に、変わっていかなければならないのはこの変動の激しい時代にあって必須だということは理解しています。
しかし、その根本というか、根底にあったものを新任の校長が本当に理解し、愛着を持ち、学校運営に反映させているのか?とても微妙なケースがあります。
「そりゃあ、少しもかかわりのなかった風土から来る人間だから、数年いただけでわかる。」とは思えないのですが、そんな方に学校運営を任せ、何か、今までとは異なる異物を組み込むことに違和感を感じます。
それが、学校にとって良いことなのか?
存続を考えれば仕方なしとあきらめるのか?
そうなると、その学校は建物や土地は残るが、中身は全くの別物ですよね。。
最近では、学校名を変えただけで、かつてとは全く異なる学校も出てきています。
やっぱり、何かおかしい気がします。
でも、生徒や保護者がそれに納得すればいいような気もします。
(卒業生の方の中には異論を唱える方もいるでしょうが。)
私は生き残るには、大幅な方向転換やテコ入れは仕方ないのかもしれませんが、かつての伝統と文化をもっと尊重し、継承し、磨きをかける形で更なる発展につなげるべきだと思います。
根も葉もないことを組み入れるのはちょっと違うのではないかと思いました。
それが私立学校の在り方であってほしいなと思います。
今後、私立の学校は一部の伝統校を除き、生き残りをかけ、新たな学校に生まれ変わろうとする学校が増えてきます。それは、少子化に始まり、新たな学校の誕生、例えば、N高など、時代の流れで生徒がどこへ向かっているのか見えにくくなっているからかもしれません。
特に、女子校はもう変化の波が来ています。これから生き残るために、なにを捨て、なにを拾い、組み込むのか。動きが気になるところです。
少なくとも、長年に渡って培われた、根本となる精神や伝統は失ってほしくないと願う次第です。
ところで、公立高校はどうでしょうか。。
最近は高等学校就学支援金などで、私立でも授業料を抑えられるようになり、私立に流れがちになっているのですが、、
やっぱり、公立学校ということで、そこまで焦りもなく、伝統と文化が残っているような気がします。そんな、競争とはかけ離れた中で、「それでいいのか?」と思いつつも、伝統と文化の継承という意味では地域に根付いた公立高校の存在は大切なのかもしれませんね・・
何を隠そう、私は公立高校出身なので、たまに母校に寄ると、そこまで変わりなく(やっていることは違うのでしょうが。)、昔と変わらない雰囲気に落ち着きます。
ということで。私立学校は一部の伝統校以外は、今後どうなるかわかりませんね。
時代の流れは、早く、振り返った時にはもう跡形もなかったりする儚い思い出の地・・。
それではこの辺で!( ^^) _U~~
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