こんにちは! 今回は今話題に上ることが多い、国際系の学校へ行ってまいりました。もともとは星美学園という女子校だったのですが、2022年から名前の改称と共に共学化し、新たな出発をしました。現在が2023年ということで、今年で3期目となります。
少し落ち着いてきたかとは思うのですが、状況はどうなっているのでしょうか?
近年増えてきた共学化、国際学部系の学校というパワーフレーズを持っていますが、当然中身が伴っていなければ、その後の人気は廃れていくでしょう。
まずは、学校情報メモから!!
もくじ
1、学校情報メモ
募集生徒数 | 中学 募集150名(内部進学30名含む)男女定員設けず。 高校 募集100名 現在3期目 |
立地 | 東京都北区赤羽台4-2-14 JR赤羽駅から徒歩10分ほど。坂道があるため、もう少しかかる印象はあるかもしれません。また、南北線の赤羽岩淵駅(2番出口)からも、近く、徒歩8分ほど。いずれにせよ坂を上ることになるのですが、見晴らしは良く、立地としては浸水とかなさそうで、安心かなと。。 |
合格偏差値 | 中学受験 → 42(首都模試 ほぼ確実ライン 2024受験案内) 高校受験 → GS 51(見込みあり 2024受験案内) 本科 50( 〃 ) |
学費 | ◎中学・高校 約120万円(初年度入学金)預り金含む。 ※このほかに、旅行積立、制服などかかってきます。 ※留学費用は1年間でおよそ330万円、1学期でおよそ120万円ほどかかってきます。 |
進学実績 | 星美学園高校の実績しかない為、参考までに 早慶上理 3名、GMARCH 4名 女子大への進学が多い。また看護師など医療系の道に進む印象的。 |
指定校推薦枠 | 青山大学、上智大、立教大、立命館大など。女子大の指定校推薦はもちろん多いが、理系大の推薦も目に付く。 |
HP | サレジアン国際学園中学高校 |
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その他 | ・カトリック女子修道会が創立母体。宗教の影響あり。 ・学校法人星美学園が運営する中高一貫校。このほかに、幼稚園から小学校、短期大学もある。最近では目黒星美学園小中高がサレジアン国際目黒星美学園として2023年に名称変更と共に、共学化して新たなスタート。 ・近年、SGコースからAGコースに移籍する生徒が出てきている。 |
2、入試情報
☆中学入試
本科、SG(Standard Group)、AG(Advanced Group)の3つのコースに分かれる。本科、SGに関しては2科(算数・国語)もしくは、4科に分かれる。4科の中から自由に2科目選択して受験できる回もある。
一方で、AGに関しては、授業もオールイングリッシュである兼ね合いから、かなりの英語力が求められる。その為、試験に関しても英語、面接、英語のエッセイを書くことが求められる。この時点で、普通の小学校に通っているだけでは、入れないことがわかると思う。
ただ、入学後、SGコースからAGコースに移ることもできるようなので、意欲があれば、まずはSGコースに入り、その後、頑張ってAGを選んでも良い。大変そうではあるが・・
また、帰国子女を対象とした入試もある。必ずしもAGコースを受験しなさいという訳ではなく、本科、SGコースを選ぶことは可能。
☆高校入試
高校入試は本科コースとGSコース(Global studies)の二つに分けられる。GSコースは英語を英語で学ぶなど、英語に力を入れている。
◎推薦試験
A推薦(単願) 5教科 「17以上」
B推薦・併願優遇 5教科 「18以上」
※3年時のの評定に「2」以上であること。/3年時の欠席が10日以内。
加点ポイント 英検・数検・漢検 3級 1ポイント /準2級以上 2ポイント
皆勤、部活動、生徒会、ボランティアなど。
◎一般試験
英語・数学・国語の3教科。各50分。第一志望入試もあり、試験結果に30点の加点がされる。
奨学金の制度もあり、内申点、入学試験の得点率、模試の結果などに応じて得ることができる。
奨学金はA~Cまであり、スカラC ⇒入学金半額免除、スカラB ⇒入学金免除、スカラC⇒入学金+1年間の授業料免除。
3、コースによる違い
中学コースは本科コースとインターナショナルクラスの2つに分かれます。インターナショナルクラスは更に英語力に応じてAGコースとSGコースに分かれることになります。ただ、ホームルームは共通して行われるため、日本語と英語を担当する二人の教師がいます。
AGコースはかなり英語力が必要となってきます。基準としてCEFR B1レベル以上が求められています。B1とはだいたい英検2級に相当するので、小学生の時点で英検2級レベルの力が求められているということです。
AGコースの授業は全て英語になります。国語に関しては日本語が入りますが、それ以外は英語です。英語、理科に関しては、ケンブリッジ認定の教科書を使い、数学、社会に関しては英語で日本のカリキュラムを導入しています。その為のテキストも用意しているようです。
学校レベル的にはそこまで高くないものの、AGコースに関しては、インターナショナルスクールのような形になっています。学校のレベルはそこまで高くないので、英語ができるアドバンテージを持った受験生とその保護者はどう感じているのかとても気になってはいましたが、それでも行かせてもいいかなと思う理由がわかる気がします。
たいていのインターナショナルスクールはとにかく学費が高いし、日本の教育水準より少し劣っているような気さえします。その懸念点をうまく日本の需要に落とし込んでいるかと思います。IBバカロレアが取れないのは、残念ですが、これが費用的にもレベル的にもちょうど良いのかなと思います。(IBはお金かかりますからね・・国が補助金出したらいいのにと思いますが。)
4、最後に
新たに名称を変え、共学化することによる改革は変化の時代において生き残るための一つの戦略であるとはいえ、個人的にはとても良いことだと思いました。世間のニーズと国の向かうべき方向性が一致しており、どんどんこのような国際系の学校が増えてもらえればと思います。
一方で、日本文化の継承や保存・維持にももっとこだわりを持っても欲しいなと思いました。これは、別にサレジアンに限って言えるわけではないのですが。。
将来的に国内回帰してくれるような授業をPBL型授業に組み込んで欲しいと願う限りです。
サレジアン国際学園は他の学校と同程度の学費で英語をみっちり学べるインターナショナルスクールのような学校でした。それでいて、日本の学習指導要領を網羅している、いいところ取りのようなところは、とてもニーズがあると思います。これからも人気が出てきそうな気がしました。
偏差値はそこまで高くはないので、やる気次第で誰でも、素晴らしい英語を学ぶチャンスに手が届きます!このようなポジションの学校はとても貴重です。これから、もっと認知してもらい、英語の底上げに貢献してもらいたいと思います!
ということで、いろいろ書きましたが、今日はこの辺で( ^^) _U~~
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