こんにちは! 天気のいい日に出かけるのは良いですねー。散歩しに行くわけではないのですが、今回は国際展示場に行ってまいりました。本当は会議があったのですが・・
そこで開催されていたのは、日本の教育を変えるであろう新たなテクノロジーや機器が集結した展示会(EDIX)です。こんなにも多くの企業が日本の教育を変えようと、奮闘・営業される姿を目の当たりにし、未来は明るいのではないかと思えてきました。
一方、その優れた技術を活用し、結果を出していくのは、末端の教育指導の最前線にいる我々指導者ですから、少し、気の引き締まる思いです。ほんの少しですよ・・
初めての参加だったのですが、聞いたことのある企業名から、全く聞いたことのないベンチャー企業まで様々な企業を前に、いろいろ好奇心の赴くままにブースを訪問していたら、疲れてしまいました。。 こんなにも多くの企業が新たな製品を生み出していたのかと知らず、驚きました。
私の無知さに少し恥ずかしい思いです。
特に驚いたのは、今話題のChat GPTを活用した取り組みが既に出てきており、その取り組みの早さに驚きました。例えば、Chat GPTを用いて、生徒の苦手な問題を今までの演習傾向から割り出し、以前やった問題を少し変えて出してくれるシステムがありました。
復習の管理から、新たな問題の生成までしてくれるなんて、使いこなせれば、かなり有効だと感じます。人の手だとヌケモレがりますが、AIを使えばより精度の高い復習ができ、学力向上のスピードは今後格段に上がっていくことでしょう。 モノグサの更に強化版みたいな感じで、もう目新しいものではなくなっているんだと感じました。
その上で、デジタル・ナレッジ社(Knowledge Deliverで有名な⇒学習管理システム)のセミナーはとても興味深かったです。内容について「ブルームの2σ問題」という入りから、今後AIを用いた学習がどのようになっていくかの展望を聞くことができました。
この2σ問題というのはなんと1984年の40年以上も前にベンジャミン・ブルームというお方が提唱したもので、簡単に言えば、集団授業よりマンツーマンの個別指導の方が学習効果がめっちゃ高いですよ。というようなものです。
昔から、個別指導の方が学習効率が良いことは既に分かっていたんですね。今日の個別指導塾の増加につながっている様子からも事実であることは容易に想像できます。
それで、これからはAIが発展していき、個別指導もAIがやってくれるかもしれない。もしくはAIを活用することで、より個別学習の学習効果が上がるかもしれないというのが、今回の話でした。
これを聞いていると、納得することも多く、人が個別指導をしているとどうしてもピンポイントな復習が甘くなりがちであったり、教え方にムラがあったりとどうしても、指導者がカバーしきれない難点があります。
しかし、AIであれば、それを克服することができます。
じゃあ、今後どうなっていくかと考えたとき、あんまり先生はいらなくなるのかもしれません。一人ひとりがICT機器を使って解き進め、どうしてもわからない問題の指導や成績チェック、相談ごとの対応などにシフトしていくのではないかと。
また、AIやICT機器を使った場合、宿題の管理が弱かったりするので、そこを管理していくとか。
そしたら、教育現場は教える場から、学習を監視する場になっていくかもしれません。また、先生や生徒同士での対話だけを楽しむ場のような。。だって、勉強はAI で教えてくれるので。一部の全くやらない生徒は別でやらせるみたいな。
そうなると、受講生は何を決め手に塾や学校を選ぶかと言えば、学習環境であり、どんなAIを使うのか?どういう学習サポートをしてくれるのか?みたいなことがより重要になってくるのかなと想像していました。
今は先生から授業を受けて、そのあと、ICT機器を使ったタブレットで復習サポートの流れがあります。しかし、これからは逆転して、タブレットなど映像で授業をメインでやって、わからなければ、個々に先生がサポートみたいな形も大いにあり得るのではないかと。
ただ、最近は総合選抜や学校選抜型の入試(AO推薦や学校推薦)が増えてきています。そういった、個々の能力や表現をアピールしていくことに特化したことに関しては、様々な条件やニュアンスがあると思うので、先生に相談が必要かと思います。
そういったサポートのできる塾のニーズが増えてきそうですね。
2σ問題で集団授業から個別授業に移りました。そしてその次のフェーズとして、AIの活用により、個別授業の質が良くなり、価格も下げられ、より多くの人に良い教育を受けるチャンスの提供につながっていきそうです。
将来を見据え、私の業態も変わっていかなければならないと感じました。
その他、教材会社のブースでは、デジタル化の波が来ています。いよいよ、教材がノートPCだけになる日が来るのでしょうか。わざわざテキストを購入しなくとも、ネット上からダウンロードして使用できるようにしたり、答えを入力すると自動的に採点してくれたりと、驚きの機能が沢山有りました。
指導者からするとICTの力を使えば、授業の進行は楽になっていくことは間違いないです。
このままで良いわけではないことが明らかになったので、私はこれから、どう変わっていくべきなのであろうか?
また、この新しく産まれた道具をどう使えば、より良い教育を創造することができるのか。
これからの指導の在り方を考える良いきっかけとなりました。
それではこの辺で( ^^) _U~~
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