目からうろこ!進学研究会の高校進学説明会に参加してきました。

こんにちは! タロー塾長です。

都内で高校受験生対象にVもぎを実施している進学研究会さんが高校進学説明会を開催するとのことで、参加してまいりました。

Vもぎは都内・千葉県を中心に実施する模試で、高校受験生は志望校を決める上で、重要な指標になります。今回、その進研さんが、昨年度のデータを基に、傾向と分析を紹介してくれました。

内容は大変参考になり、これから受験を控える、中3生にも重要な内容となっています。今回の説明会で得た、重要なポイントだけ絞ってご紹介していきたいと思います。

  

①私立校授業料実質無償化により、都立離れ加速。

1)私立高校受験者増加

 公立と私立で授業料の差が少なくなったことで、公立でなくても経済的負担が低くなり、私立を選択する生徒が増加。公立高校離れが加速しています。2019年では2018年に比べ志願者が3,000名減ったとのこと。特に影響を受けたのが、立地的に悪く(駅から遠い、バスしかないなど)、偏差値が低い学校など。敬遠される傾向があるようです。わざわざそこへ行かなくとも、近場にある私立高校を選択してるようです。

 

2)私立併願を進学先として考え、都立でレベルの高い学校へのチャレンジ受験が増加。 

 2019年は昨年に比べ落ち着いたものの、この傾向は続くと考えられます。都立をチャレンジ校として受験する一方、都立が落ちても、進学したいと思う高校を併願先として確保しておきます。

 かつては、都立高校でないと高校へは行かせられないというご家庭もあったかと思います。そして、落ちる訳にはいかなかったので、公立高校選びも慎重にならざる負えませんでした。しかし、現在は私立高校実質無償化のおかげで、学費面での制限が緩和され、私立でもよくなりました。その結果、都立をチャレンジ校として設定することが可能になりました。

 

3)女子は私立単願受験へ流れる傾向あり。

 女子の単願推薦が増加しているようです。男子より多いのは安定志向だからでしょうか。もしくは、内申点が男子よりもよく、選びやすかったからでしょうか。実際のところはわかりませんが、このような傾向があるようです。

 ただ、もし、行きたいと思える学校で単願推薦をもらえるなら、単願推薦で受験しない手はありませんね。大学付属高校でも単願推薦を実施しているところもあるので、よく調べてみるのも良いかもしれません。

  ご参考までに

  

 

4)全入校の増加(定員割れ校)

都立離れの影響で、立地、制服、校舎などで高校を決めることも多くなってきているようです。その中で問題となってきているのは、不人気校の受験者数がさらに減っている状況です。高校の中には倍率が1.0を下回り、全入学校も増えてきています。

特に顕著なのが、商業科や工業科など。将来を決めかねている生徒はとりあえず、普通科を選ぶ傾向があり、その結果、専門分野を学ぶ商業科などが避けられているようです。また、総合学科と呼ばれる、自分でカリキュラムを設計できる学校も軒並み倍率を下げています。総合学科は女子の受験者が多いことで知られていますが、前述したとおり、その女子は単願推薦に流れていることも総合学科の定員割れに影響していると思われます。

 いずれにせよ、このような定員が割れている学校は将来的な統廃合校の対象高校となると考えられます。少子化も相まって、今後学校の数は減っていくので、どのようにして生き残りをかけるかが気になるところ。。

 

  

5)定時・通信制学校の志望者増加

 面白い結果が出ました。偏差値の低い学校は倍率が下がる傾向がありました。しかし、定時制・通信制の学校は入学者数を増やしています。

 理由として考えられることは、ある一定数の将来を明確に決めている層が、やりたいことと並立させるために、定時・通信制へ入学しているのかと思います。確かに、全日制の学校に入ってしまうと日中やりたいことができなくなってしまいます。そこで、通信制などを活用して、空き時間で勉強をこなし、高校卒業単位を取得しようとする生徒が選んでいるのかもしれませんね。

  

6)2次募集実施校の増加

 2次募集校が増えています。原因は定員割れ学校が増えていることです。学校側が希望する生徒数に満たない場合、2次募集⇒3次募集を行います。2019年は39校もあったそうです。どうしても都立という方は、2次募集にトライしても良いかと思います。今回、そのほとんどは工業高校でした。

一方、話題になったのが、日比谷高校の2次募集。予想では学芸大学付属高の繰り上げ合格が影響しているそうですが、日比谷の1次合格を蹴ってそちらへ行った結果、2次募集するに到った模様です。

ちなみに、2次募集の学力検査は3科目。英語はリスニングがないそうです。難易度は1次と同じです。また、3次募集もあります。2次で定員を満たせなかった場合、3次も実施ます。実施内容は各校の独自作成問題で、3科合わせて1時間程度のようです。

  

  

さいごに

今後、入試改革など様々な変化が学校入試で起こってきます。変化に応じて受験状況も変わってくると思うので、逐一最新情報を入手し、更新していければと思います。

 それにしても都立高校は一部の人気高校以外は、今後対策を取らない限り、受験者は減っていく一方だと考えられます。公立高校の存在意義が薄れつつある中、今後、どのような取り組みをしていくのか。税金を使っているという制限の中、どこまで魅力的な学校を作れるのか。考えどころかと思います。

ちなみに、私立高校で補助が出るからと言って授業料が必ずしも無料になるかと言ったらそうではないです。少しでも費用を抑えたい方は、依然として公立を選ぶメリットはあります。

  

  

さらに詳しく知りたい方、もっとお話しして意見を聞きたいと思われてる方はこちらへご連絡ください!

直接お話しされたい方は、個太郎塾東陽町教室にてお待ちしております(^^)/

よろしくお願いします。

  

  

それでは~!!

  

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