【学校訪問】美術好きならOK!女子美術大学付属中・高の説明会行ってきました。

こんにちは! 今回は付属の美大で最も歴史のある女子美術大学へ行ってまいりました。女子美大中学は日本でも珍しい、美術大学付属の学校。大半の生徒は大学までエスカレーターで進学。そして、当然ながら就職はおよそ9割の生徒が美術関連の職につきます。

当校に入れば、就職もおおよそ絞られ将来のイメージも明確に湧いてきそうですね。また、美術だけをひたすらするわけではありませんので、ご心配なく。勉強もしっかり行います。ただ、美術の授業の時間が、他校よりも長いようです。

美術好きの女子にはおすすめです。感性を磨くなら、若いうちから!美術を通して成長ができる学校です。

 

それでは、基本情報からみていきましょう!

 

1、基本情報メモ

生徒数およそ1,000名(中高)
    
立地 東京都杉並区和田1丁目49−8
(東高円寺から徒歩10分ほど。
駅から少し遠いのと住宅街にあるので、
初めての方だと少し迷うかもしれません。)
    
Vもぎ合格偏差値52
    
学費約110万円(初年度入学金)
    
大学合格実績およそ80%が内部進学にて女子美術大学へ
残り20%についても、ほぼ芸術系の学校へ進学。
東京芸術大、武蔵野美術大、日大芸術大学など。
それぞれ数名ほど。
その他、専門・短期大学など。わずか。
    
指定校推薦枠不明
    
その他・高校受験もあり。およそ60名。
・ほぼ、内部進学可能な模様。
・他の学校より、美術音授業が多い。
(公立であれば、週1時間程度のの授業だが、女子美大では、
中学時で週4時間。高校時は週7~10時間行う。)

 

2019大学合格実績

  

2、女子美術大学付属の特徴

 1)個性を大事に!

 説明会でも、おっしゃっておりましたが、ここでは個性が宝です。美術が好きで、それに情熱を持って取り組める女子学生であれば、誰でも適正があります。初めは、絵が下手でも構わないそうです。入ってから、いくらでも伸ばすことができるし、優秀な絵の先生が集まっているので、美術が好きならすぐ上達できます。

 また、中には絵の上手な生徒はいるそうですが、お互いの良さを認めあい、自分の個性を伸ばすことに注力させる方針も素晴らしいと思いました。

 適正は、「美術が好きであること。」これだけで充分だそうです。

  

 2)美術の時間を場額確保。

美術系の学校だけあり、美術の時間も多く確保しております。

中学生       ⇒     週4時間

高校生       ⇒    週7~10時間

 なお、美術系以外の大学進学に合わせ、生徒が希望すれば、一人で授業を実施することもあり。個々の進路希望にお応じて、少数でも柔軟に対応してくれます。

 手厚いフォローで将来の道を狭めないような取り組みをされているところはすごいなと思いました。中には、入ってから「違うな。」と思われる生徒もいるのでしょうが、こうして対応してくれることもあるとわかれば、安心ですね。

 

 3)修学旅行でヨーロッパへ(希望制)

希望すれば、海外への修学旅行が行けます! 場所は、イタリアとフランス。

で有名どころを回れる機会があるのはとても魅力的ですよね。10代で様々な経験を積むことで、それ以降の作品にも変化が現れるのではないでしょうか?!

また、語学研修も充実しており、オーストラリアへの語学研修制度もあります。どの学校もそうですが、英語教育に力を入れており、オンライン英会話や少人数制授業の実施。今後、世界に向けたアピールも見込み様々なアートシーンで使える英語の教育もしていくとのそうです。

 

  

3、入試状況

 1)他の受験生にくらべ、女子美大は併願校が少ない

 同校の中学受験傾向として、併願校が少ない、試験当日の欠席がすくないことが挙げられます。目的が美術に絞られており、他に美術系の中学もないことから、併願先が少なくなることも容易に想像できます。

 2019年第1回~第3回の中学入試は第一志望率がどれも90%近い、もしくは90%をゆうに超えています。

   

  

 2)受験方法とその内容

 ☆中学受験

 2科目(算数、国語)、4科目(算数、国語、理科、社会) に加え、自己表現入試が2018年度より導入されました。2科目、4科目は受験回に応じて難易度は変えずに実施。また、社会、理科は50分で2科目実施します。

 受験時には面接もあります。3分程度で簡単な顔合わせのようです。複数回受験される方は、1度面接を実施すれば、それ以降は不要とのこと。恐らく、ここで点数がつけられる訳ではなく、美術に対する意気込みや、やる気などを確認して学校生活に支障がないかを確認する程度と思われます。

  

 ☆高校受験

募集人数は推薦、一般入試を合わせて60名程度。推薦入試の場合あらかじめ、制作課題と内申書を提出し、決定します。(美術の内申評価は「4」以上が必須。) 合格であれば、事前に連絡をうけ、受験資格をもらえる模様。ちなみに、受験倍率は1.0なので、合格通知があれば、ほぼ全員が入学しています。

一般試験でも、学科試験のほか、実技試験があります。実際にデッサンなどをしてもらい、評価されます。また、面接も3分程度あります。

  

高校受験は中学受験に比べ、美術の実力がある程度必要になってくるようです。中学受験であれば、美術が好きだけでよかったのですが、高校受験の場合、好きだけではなく、ある程度美術の実力が必要になってきます。高校受験の場合、進路も含め、美術系の道へ進む覚悟がなければ合格は難しいですね。

  

  

    

さいごに

  生徒が好きなことをのびのびとさせ、お互いに評価し、尊重しあう雰囲気を感じました。中学~高校と思春期の難しい時期ではありますが、ここであれば、自分の好きなことに没頭できるので、そのような難しさとは無縁なのかなと思いました。将来への選択肢は狭まってしまうかもしれませんが、自分が好きだと思うことを自由にさせ、持ち味を伸ばす教育は大人になって生きていくと思いました。

ちょっと残念だと思ったのが、女子校だということです。男子にもきっと美術が好きで、中学からやってみたいと思う生徒もいると思うのに、女子だけに門戸を開くのは悲しいなと思いました。せっかく素晴らしい教育を受ける機会なのにと。。また、男子も含め、個性ある生徒を幅広く集められれば、学校の活性化にもつながると思う次第です。ただ、変えるとしたら、ハードル(名前とか、理念とか。。)も高く、大変ですが。

簡単に言ってしまいましたが、 最近は共学にする傾向も ありますので、今後に期待したいと思います!

 

 

 偉そうなこと言ってしまいましたが、それでは~(^^)/

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