こんにちは。今回は、池袋から近く、都内だけでなく、埼玉県からの受験生も多い、城西大付属中・高校へ行って参りました。
個人的には、城西大がなかなか目立ってこない為か?!、同付属校も積極的に勧めるようなことはしないでいました。(東京にはほかにもよい付属校が多いですし・・ )
しかし、今回の訪問で、「ここも大アリだな!」 と、上から目線で恐縮ですが、思えるようになりました。
大学付属でかつ、そこまでレベルが高いわけではない。かといって、入学後、付属する大学に依存することせず、上の大学を目指す姿勢は素晴らしいと思います。
それでは、学校情報メモから!
もくじ
1、学校情報メモ
生徒数 | 中学校 : およそ300名 高校 : およそ1,100名 ※近年の大学付属人気により、入学者が年々増加。定員厳守体制になってきています。 |
立地 | 東京都豊島区千早1-10-26 有楽町線要町駅2番出口から徒歩5分ほど。とても近く感じました。 |
合格偏差値 | 中学校 : 42(首都圏模試) 高校 : 54 |
学費 | 中学、高校初年度合計 100万円ほど その他、体操着・制服などの指定品で10万円ほど必要。 |
大学進学 実績 | 国公立大 2名、早慶上理 4名、GMARCH 16名、日東駒専がおよそ50名ほど(2020年3月) また、例年10~20%ほどが付属・系列大学へ進学。 日本医療科学大学、城西国際大学、城西大。 |
指定校推薦枠 | 系列大学に関し、厳密な定員数はない模様。 その他、上智大、明治大、法政大、東京理科大、東洋大、日本歯科大など。 |
その他 | ・ 基本的に、能力によるクラス分けはない。(特進コース、総合コースといったコース分けはCSクラスを除きない。) ・CS(カルチャー、スポーツ)クラスがあり、芸能活動やスポーツに特化したクラスがある。 ・100メートル日本記録を持つ、サニブラウン選手の母校でもある。 ・校庭や体育館は生徒規模からすると、かなり狭い。その為、部活の練習などは外部施設を利用することが多い。 |
HP | 城西大付属城西中・高ホームページ |
2、これから人気がもっと出そうです。
まず、立地が良いですね! 駅からも近く、通いやすいかと思います。中には自転車で通われる生徒もいるそうです。 校舎は校庭や体育館が少し狭いと感じるものの、校舎やその他施設はコンパクトにまとまっています。なお、運動施設は、外部に伸び伸びとできる施設があるので、問題ないかと思います。
また、学力面においても、偏差値50半ばとそこまで高くないです。
通知表でオール3を取るような生徒でも、一般入試で目指せる射程圏内に入ってくるのではないでしょうか。
これから、付属高人気が続いていけば、東洋大京北高のように、人気に伴い、偏差値が少しずつ上がっていってもおかしくないと思います。
大学に入れたいけれど、今の学力では心配と思われる方には、同校はうってつけです。入学後、オール3以上をキープできさえすれば、付属大学への進学チャンスが自動的に発生します。
ただ、学部を選びたいということであれば、学部ごとに基準があるので、それを目指して高校3年間頑張っていく必要があります。
ちなみに、説明会では、系列大学への定員数に関しては、あってないようなものだとおっしゃっていたので、基準を満たし、行きたい意思があれば、進学できるようです。
一方、、
ここで注意してほしいのが、生徒は系列大学ではなく、更に上を目指す生徒が多いということです。
例年、系列大学へ進学する生徒は10~20%にしか満たないようです。日大や東海大などの付属校を考えると、明らかに少ないですよね。
「同校に入ったからゴール!」という訳ではなく、そんな環境に甘んじず頑張る生徒はえらい!と思いました。
いや、でも、まてよ・・
そもそも、入学時に付属大学を意識してなかったと考える方が自然なのかもしれない。。 うーん、なんで入学を決めたのか。。
ちょっと疑問も残りますが・・ 付属高のメリットは大学進学も容易だからではないのか??
恐らく、これが、そこまで倍率が高くならない理由なのかもしれません。
とはいえ、系列大学には学部が充実してます。
・城西大学 経済学部、理学部、薬学部など
・城西国際大学 メディア学部、国際人文学、観光学、医療福祉など
・日本医療科学大学 保険医療学部、看護学部、リハビリテーションなど
将来を考え、そこへ行っても良いと思える生徒が受けた方が、メリットを享受しやすいかと思われます。
更に、進学時の高校の成績によっては、特待制度もあります!
3、入試情報
最近の中学入試は何やら複雑なので、シンプルに書き残しておくだけにとどめます。
①中学入試
・一般入試 2科目 or 4科目 or 2科+英語
(2科と4科で何ら評価に変わりなし。)
・英語技能入試 (英検3~2級レベル)筆記+リスニング
・適正検査 Ⅰ、Ⅱ、
・帰国子女対象の試験
※スカラシップ制度があります。成績上位の中から数名選ばれます。入学金、施設費、授業料を免除されます。
②高校入試
<一般入試> 定員105名
国語、数学、英語(リスニング含む) + 集団面接
なお、英検準2級以上を持っている場合、英語70点保証する制度あり。
<推薦入試> 定員105名
・A推薦 Ⅰ型 (単願)
内申点 15以上 + 適性検査 ⇒ 点数によっては不合格あり。
・A推薦 Ⅱ型 (単願)
内申点 18以上 + 面接 ⇒ 例年、不合格者なし!
※ A推薦Ⅰ型からⅡ型への加点項目あり。加点3もあり。
英検3級以上、部活動で都大会出場、生徒会役員など。
・B推薦(併願優遇)Ⅰ型
内申点 19以上 + 埼玉・千葉は面接のみ。東京は試験。
併願先として1校まで受験可能。
・B推薦(併願優遇)Ⅱ型
内申点 21以上 + 試験(都内の生徒のみ)
併願先として複数校受けてもOK!
4、海外交流に力を入れている。
38年前から海外の高校生を長期留学生徒して受け入れてきた経緯があります。
2013年に開設されたGA(グローバルアーツ)クラスという国際交流に力を入れてきたクラスは今は無くなり、全校にその制度を導入することとなりました。
同校の方針として、国際人にふさわしい教養を身に着けるべく、始まった個取り組みは、いまも様々な国からの留学生受け入れにつながっているようです。
他国からの生徒がいるだけで、海外の方との壁を少しでも取り払えのではと思います。また、留学するチャンスも在学中に沢山あります。
お金は結構かかりますが・・ 将来を考え、ここでさせておくのも一つの手かと思います。その為の機会は用意されていました。
最近はどの学校も国際交流に力を入れているので、どの取り組みが自信に合っているのか、よく見極める必要がありますね。。
5、CS(カルチャー、スポーツ)クラスとは
スポーツで秀でた成績を残し、スポーツメインで取り組む。もしくは、芸能事務所に所属している。などといった秀でた力と事情があって、通常の生徒と同じスケジュールで動けない生徒に向けたクラスがあります。
私は同校にそのような存在があったことを、全く知らなかったので、今回の説明会でその存在を知り、驚きました。。
将来的な事を考えるにあたり、大学受験に向けた勉強はできないかもしれません。。
こういった選手は推薦やAO入試がありますので、そこを目指して頑張っていくことになるのかなと思います。
もしくは、最悪でも系列大学があるので、しっかり学校の勉強さえこなしていれば、大学への進学は問題ないのかもしれません。。
今、一生懸命取り組みたい何かがあるけど、勉強と折り合いがつかない。けれど、大学へは必ず行きたい。
そんな風に考えている生徒がいるなら、一度、同校へ相談に行ってみても良いかもしれませんね。
さいごに
今回の訪問で、付属校にもいろいろあるんだなと。。
志望校を選ぶ際には、目先の高校生活を考えるのも大切ですが、その先も見据えて選ぶ必要があると思います。
大学付属校もそのもっともたるところで、将来理系に行きたいのに、文系大学の付属校に行くメリットは何なのか・・ もし、迷っているのなら考え直した方が良いのかもしれません。
そして、同校は理系も文系分野もあります。
文系・理系どちらも選べる大学であれば、安心ですね。
とはいえ、しっかり確認してからの、志望校選びが重要かと。
その面、私もアドバイスする側なので、気を付けなければならないなと・・
将来何をしたいのか、決まっていない中学生の方が多いのですが、理系か文系か? 化学か物理か? 語学か経済か? ざっくりとでも、興味のある分野をわかっておくといいのかなと。
それでは、この辺で!( ..)φメモメモ
[…] […]