こんにちは!今回は英語教育セミナーへ参加してきました。
2020年から入試制度が大学、高校受験と変わるのですが、特に変化の激しい英語のテストについて、勉強して参りました。まだ、未確定な箇所が多いのですが、現時点で分かった点を書いていきたいと思います。
改定の背景には、現在の入試と学習指導要領のギャップにあります。
学習指導要領では、4技能(聞く、読む、書く、話す)の目標が定められているにもかかわらず、今までの入試制度では、読む、書くがメインとなっていたことです。センター試験でもリスニングが導入されるようになったのも、この背景があるのですが、スピーキングがなかったのは抜け目だったと思われます。
もくじ
◎4技能実施するために
今後、民間4技能テストを活用します。2020年度から順次導入。
今まで、大学入試ではセンター試験を活用することが多かったと思います。しかし、これからはほぼなくなっていくでしょう。民間テストに任せるような形になると思います。国立大学に限っては、民間テスト+共通テスト(センター)で選抜すると思われます。
東大が民間のテストを活用するかしないかで、行ったり来たりしてましたが、活用することとなり、他の国立大も同じように民間テストを活用していくと思います。
◎4技能の比率は?
いままのテストは、大体リスニング20%、長文や英作文などの文法80%ほどでした。しかし、今後は4技能を均等に25%ずつにする模様。つまり、どの技能も均等に学び、鍛えていく必要が出てきます。
こうなると、対策にも影響が出てきそうです。学校はどのように対応していくのか。また、お金もかかりそうです。それだけの教育を受けることができる生徒とそうでない生徒に、差が広がりそうですね。
小さいころから英会話や塾などに通わせることのできる、裕福な家庭が有利に思えてなりません。ライティングやリスニングであれば、学校や地域の塾で対応できるが、スピーキングの練習になると、特に課題が増えそうです。
◎4技能テストを実施している民間テスト
検定試験名 | 主催団体 | 価格帯 |
①英検 CSE | 日本英語検定協会 | 3,000円~9,500円 |
②GTEC | ベネッセ | 約5,000~10,000円 |
③TOEFL IBT | ETS(Educational Testing Services)⇒アメリカ | US$235 25,000円ほど |
④IELTS | ケンブリッジ大学英語検定機構、 ブリテッシュ・カウンシル、IDP共同 ⇒イギリス (日本では日本英語検定協 会が運営) | 25,380円ほど |
⑤ケンブリッジ英検 | ケンブリッジ英語検定機構 *ケンブリッジ大学の一部門 | 11,800円~ |
⑥TOEIC LRSW | 国際ビジネスコミュニケーション協会 | L&R:5,725円 S&W:10,260円 |
その他に、国立大学の中で、東京外国語大学が共通テストのほかにBCT-Sというスピーキングテストを導入して入学者選抜に活用しようと試みているとのこと。国立大学の入試で活用が広まるかもせれません。
◎授業では場面を想定した会話を入れて対策
これからは、4技能まんべんなくできるようになる必要があります。そのため、これからは座学だけのインプットだけでは足りません。 学んだ英語を理解し、 書いて、声に出してみる。そして、実際に使ってアウトプットしていく授業が重要です。 実際に使ってみることが、スピーキングやリスニング力を上げる重要なポイントになってくると思います。
なかなか自分一人でスピーキングの練習は難しいので、学校の授業では、スピーキングがメインになり、自習のできる、文法やライティングは課題となることが多くなるかもしれませんね。
また、塾教材には、徐々にスピーキング対策を視野に入れた教材も出回ってきています。タブレットを使ったものから、ペアワークを前提としたものまであります。これらの活用を通じてスピーキング力をつけていくことになりそうです。
今までは、高校で文法や構文を理解し、基礎を身に着ける。そして、ある程度リスニング力をつけてから、大学でスピーキングという感じでした。しかし、それでは遅いということがわかってきました。(大学に行っても、そこまで勉強しなくなってしまうのでしょうか。) その結果が、今の社会で課題になっています。文法はできるが、全く話せない。なので、4技能並行して進めていこうとするのが、これからの取り組みになってくると思います。
☆さいごに
これまで大学受験を経て就職された方からすると、現状の入試改革はとてつもない変化であると思います。今の20~30代からすると、これから英語のできる社員が突き上げてくることを考えると、自分の立場を脅かす恐怖もあるのではないでしょうか。
これから、国際化していく世の中で生き残るには英語が必要不可欠です。海外に仕事を求め、日本から出ていくことや、移民を受け入れることなど、人口が減っている日本には必要になってくるからです。これからは、学生に限らず、社会人の最低限度の基礎知識として、英語のスキルが必要となってくる日も近いのではないでしょうか。
いつになっても、英語の勉強は必要になってしまいそうですね。。
英語を苦手としている方からすれば、後味の悪い終わりになってしまいました。。
それでは~(^^)/
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