こんにちは。ちょっと、重苦しい内容と言いますか、大学受験対策もしている塾の先生がこんな書いていいの?みたいな感じに思われるかもしれませんが、そこは大目に見てください。参考までにということで、、これから書く内容や紹介する記事を読んで考えるきっかけになればと思います。
私の仕事は何も、生徒を大学に送り込むことではなくて、その人の幸せや、生活していく上での目的をまず考えることだと思っています。
今から書く内容は、例えれば、居酒屋に一人で行って、たまたま隣にいたおっさんが話しかけてきたみたいな感じで聞いて(読んで)もらえればと思っている程度ですので、宜しくお願いします。
さて、問題はこの記事です。↓↓
IBM、アクセンチュア、グーグルなど、採用条件から「大卒」を外した大手企業7社(Business Insider参照)
仕事柄、大学進学もしくは高校進学からの大学進学の提案(ちょっと意味深ですが)など大学進学への心配が尽きないのが親心かと思う今日この頃です。。先ほどの意味深な発言の背景には、大学付属高校または大学付属中学の存在が背景にはあって、最近は大学もセットになった学校への進学人気は偏差値や倍率上昇にも表れている通りです。その熱狂ぶりは、少し調べるとすぐに出てきます。
大学に対する保護者の想いというのはかなり強くありまして、早くから大学を見据えた教育を施していこうとする傾向があります。そして、それはかつてにもまして強く、この先予想のできないテクノロジーの進化・発展や職業観の変化によって大きくなっていくのではないかと思います。
この根本には少子化に伴う教育の変化があるのですが、、より良い教育の機会だとか、一人の子供にかける教育費用の増加によって、理想が高くなっているのが今の現状かと思います。(高校側も少子化の中、高校側も大学進学実績を上げないといけないので、そりゃ早とちりしますよ。)
その結果、とりあえず安心を求めて、レールの敷かれた道を進ませようと早くにその行き先を決めてしまうことも大いにあるかと思います。その結果が大学付属への進学であったり、その先の医学部人気につながっているのかもしれません。
変化の早い現代において、安定した就職先を見越した行動をとるのは当たり前のことです。
その上で、大学進学というのは、本当に必要なのかを今一度問う必要があり、改めて考えるべきポイントかもしれません。
かねてより、その進学いかんについては疑問を呈してきましたが、やはりその兆候は社会、企業においても少しづつ広がっていくかもしれません。
当然、職種によります。研究者になりたかったら、大学はステップアップに必要ですし、学校の先生になるのにだって、短大でも可能ですが、ふつうは4年生の大学へ進学する必要があります。
ただ、そうでないものもあるよね?というのが、添付した記事にはあります。
特にプログラミングとか・・ 建築土木、流通。不動産とか??まあ、私が偉そうに言える立場でもないのですが、「別に大学行かなくてもできるでしょ??」みたいな職業っていろいろとあるような気がします。。それなのに、大学へ入ってまで就活でよくわからない仕事に就くというような・・
謎の循環があります。
考えれば大学はそこまで多くの人が行く必要ないのかもしれません。それでも行く価値があるのは、とりあえず学位があれば、就職などでも有利に働くからなのですが、それなら、大学行かなくても学位がもらえれば良いってこと?みたいな感じになりますね。もちろんそんなことはできないのですが・・
そんな中、総合選抜だとかで入って来た多様なバックグラウンドの学生が混じれば、必ずしも学力フィルターは機能するとは言えず、大学の価値は下がっていくのかと思います。
そうなって来れば、大学の価値は最終的に、なにを身に付けて卒業してきたのか?ということが重要になり、どんな資格やスキルがあるのかがとても大切になってくるはずです。
そして、それは果たして、大学に入らなければ得られなかったのか?ということをよく考えなければなりません。
自分のやりたいことで、本当に大学行く必要あるのか?
ただ、やりたいことが決まっていないなか、何となく選んでいないか?
もっと、絞るべきなのです。
中学、高校と6年間しかありませんが、その中で将来の方向性を決めていくのはとても大変かもしれません。ただ、大学へ行くのであれば、やっぱり行きたい方向を絞る必要があります。
人生が80年くらいあって、高々十数年のうちにその先の将来を決めるであろう、大学を選ぶのはかなり難しいことです。ただ、学べる時間が限られていることを考えたら、そうしなければならないのかもしれない。けれど・・っていうところです。
30、40代になってから大学へ入りなおすこともできるし、学びなおすこともできるかもしれませんが、学べる環境は全く異なります。モチベーションは高く、学べるだけの経済力も必要。 可能性としてはかなり厳しくなるかもしれません。 リスキリングと言われる風潮はここにあたるのですが、それが進まないのは、ここに問題があって、流れに身を任せてきた結果、目的をもって自ら学ぶ姿勢が身についていないのかもしれません。
10代、20代といった若いうちの学習がその後の進路を決めることを考えれば職業について深く考えることはとても重要であることは間違いありません。
じゃあどうしたら良いかといえば、一度働いてみるのが良いのかもしれません。大学入学する前に職業経験を1年以上積む必要があるみたいな。
想像するだけで、目的意識を持った人が集まりそうな入試になって面白そうです。そういった入試の枠があってもいいような気がします。現に、社会人枠だとかありますが、理に適っていると思うし、もっと枠を広げても良いと感じます。
大学へは、とりあえず入ってやりたいことを探すというのでも良いかもしれませんが、必ず、3年のうちに見つけなければいけません。就活で初めて見つけるようであれば、もう遅いかもしれません。それが、果たして入学した学部ではないかもしれませんから。
最近ではリベラルアーツ的な学部で初めの基礎科目を学んでから行きたい方向性を決めるといったような流れもありますので、そういった大学への進学も大いにありだと思います。
だから、私が思うことは、もっと将来について、高校生までの間に考えておくべきだし、その選択しについても授業なりで、広げていく必要があるはずです。それが、将来的により良い人生の選択につながっていくのではないかと思います。
高校生までにある程度の志望を決めることは難しいことですが、大学で過ごす4年間は単位を取るために必ず学びますし、職業につながってくる要素が大いに含まれています。もちろん勉強をすることも大切ですが、職業観を広げるために、いろいろな経験と共に、どのような職業があって社会が回っているのかを少しでも知っておくことが重要です。
大きな視点で考えれば、それが、ゆくゆくの日本の社会が強くなっていくきっかけになるのではないかとさえ感じています。
私の教室ではできる限り、将来についての質問なり、職業に関する資料を用意しているのですが、十分とは言えません。もっときっかけを作る場を設けられればと思っているのですが、、、
先日こんな記事も出てましたよ。
さらば学歴DX採用(日経新聞)↓↓
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70241400X10C23A4TL5000/
ということで、今日はこの辺で
それでは( ^^) _U~~
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