こんにちは。受験生は志望校を考える時期に近づいてきてますね。
最近、よく学校案内（中高）のパンフレットが当塾に送られてくるのですが、ちょっと考えさせられることがあります。
恐らく教育関係者であれば、同じように思うかもしれません。それは、もう飽きたというほど、海外留学についてのアピール。
当校で英語学習はこんなにやってます。海外留学にもかなり力を入れています。今年は、○○名海外の大学に入学しました。
そして、「海外留学に行った生徒はこんな体験をしてきました。」的な写真をこれでもかとパンフレットに載せる。
あー またか・・
だんだんと、どの学校も同じに見えてきました。
海外留学や英語に力を入れる事自体は悪いことではなく、むしろ、これからもっと発展させていかなければいけない分野であることは分かっているんです。
小学生から英語の授業が必修化となり、大学受験では英検が評価基準になる。4技能（聞く・読む・書く・話す）も平等に評価されるような仕組みになりつつあります。
これからの社会で英語が使えなければ、職業の幅も狭くなるでしょう。今までのように日本の競争力が通用しにくくなっている。国内だけでは稼げなくなってきている状況を踏まえれば自然な流れかと思います。
海外との連携をより深めるべく、英語学習は必須です。
ただ、私が思うに、だからって、そんなに留学は大事か？ということ。
「塾長がそんなこと言っていいのか！」って怒られそうですが・・
確かに、留学で海外に行くことで新たな発見はあると思います。日本とは違った景色、考え方、関わり方を見て何か動くものがあるかもしれない。
でも、それって本当に自分が強く望んで実行したことなの？
学校にこういう留学システムがあるから行ってみた的な感じじゃない？
各学校のパンフレットを見ていると、どうしても、なにか、お膳立てさせられたレールの上を生徒が走らされているような・・そんな感じがしてしまうんです。
例えば、最近送られてきた某○〇学院付属のパンフレット。
生徒は途上国で何やらビジネスのお手伝いをしています。国際交流と称し貧しい子供たちと触れ合う。
うーん 「これ高校生がすべきことなのか？」
と思いました。貧困地域にも行っているようですが、そもそも、学校単位でそのようなところに行くのはどうかと。スラム街に何しに行ってるのかと。そんなところに、何の覚悟も無しに行かないでほしいと思いました。冷やかしに行っているとおもわれても仕方ないかと。 とにかく危険ですよね。
その前に、もっと頭に詰め込むべきことがあるんじゃないのかなと。
私の理想としては、生徒が自発的に選択した道を歩んでもらうこと。
学校側が用意したものでなく、チャンスを自ら探し、そして、切り拓いていくこと。
かつてはそうだったと思うんです。
そして、そうやって海外に飛び出した学生たちは、確固たる目的を持っている。ゆえに、何かを成し遂げようともがき、必死に奮闘する。
今の留学に行く学生にそれはあるのだろうか？
みんな、いっているし。海外に行ってみたいから。海外留学しておけば、就職や推薦に箔がつくから（間違いではないですよ）。
なんて思っていませんか？
本当にやりたい・成し遂げたい先で外国語が必要かどうか考えてみてください。それが、マストであるのか考えてみてください。
学校にそういう留学制度があるから行ってみる。というのは間違っていると思っています。むしろ、費用の無駄かと。（留学を念頭にその学校へ入ったのなら話は別ですが。）
目的がないから留学から帰国しても何も残らない。
楽しかった、こんなことがあったで終わるのがオチでしょう。
私が留学していた時も、日本語ばかり話して、何しに来たんだこの人って思った人は結構いました。
また、ある程度英語力が身についてないと、行っても得られるものが少ない！
中学生や高校生が留学してもいいとは思うのですけど、「本当に英語頑張って勉強してきたのかな？」「大丈夫かな？」と思うことがあります。
また、目標を見失わず、留学中も自立できているのかと考えてしまいます。何となく言ったら、何となく終わってしまう。
留学することが目的になってはいけないんですね。
現在、留学するチャンスが多く、留学する学生が多いのは良い傾向だと思います。
ただ、その留学の中身は、もしかしたら、数十年前の方がより濃厚で、希望に満ち溢れていたものかもしれないと思う今日この頃でした。
国際化は重要ですが、その目的は見失わないように。行かせるだけなら、旅行でも十分。
学校はもう少し、生徒を突き放して、自発的に行動できる環境を整えるべきかと思いました。
いろいろと偉そうに書きましたが、私は留学しようと意気込んでいる生徒を応援しています！これからの日本を引っ張るのは学生たちなので・・
しっかり、勉強して、貪欲に目的を立てていきましょう！
それでは、この辺で(^^♪
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