【学校訪問】北区に桜丘高校・中学あり!人気が出てきています。

こんにちは。とても暑い日が続いて困りますね・・ 特に最近の日差しはかなり強く、数分浴びるだけでも、頭が痛くなってきます。。この先が思いやられます・・

 そんな暑い中、桜丘中学・高校へ訪問して参りました。王子駅を降りて、飛鳥山公園を回り込んでいくのですが、まあ、坂道が暑くて暑くて大変でした。西巣鴨から行くべきだったでしょうか。

さて、近年になって聞くようになった学校と言っては失礼でしょうか?桜丘高校中学は特にノーマークだったのですが、最近アピールを頑張っている様子だったので、行ってみることにしたのですが、実際、とても素晴らしい学校でした。

それでは、学校情報メモから。

 

1、学校情報メモ

 

生徒数 
2022 
中学校 : およそ330名(1学年3~5クラス)
高校  : およそ900名(1学年7~10クラス) 
    
立地  東京都北区滝野川1-51-12
王子駅から訪問したのですが、飛鳥山公園という渋沢栄一の旧邸がある有名な公園をのぼっていき、10分ほどで到着します。このほか、西巣鴨駅からも徒歩8分ほどで行けるということなので、坂が苦手という方は西巣鴨からの方が良いかもしれません。
    
合格偏差値    中学: 41(首都模試)
 高校: 51~57(高校受験案内2022より)
 高校はSコース、Aコース、Gコース、Cコースの4コースに分かれており、それぞれレベルが異なります。Sコースは難関大学を目指すコースとなっており、一つの学校に色々なレベルが混在している印象を強く感じました。
    
学費中学 およそ125万円
高校 およそ120万円
※上記費用とは別に、ipad費用、制服代などがかかります。高校生はコースにより、追加で英検、インターンなどの費用が掛かります。
    
大学進学
実績  
2022年
国公立大学 52名 
早慶上理ICU 29名
GMARCH+関関同立  202名
近年、かなり実績を上げてきています。特に国公立は増えてきています。ただし、内容は要確認。
    
指定校推薦枠 GMARCH、東京理科大、日東駒専など
    
その他・2021年より4コース制となる。旧帝大を狙う学力重視のコースから、将来の進路を探求するコースまで幅広くある。
・ここ数年で中学入学者数が倍増。2022年入学は200名近くに及ぶ。今後の生徒数が気になるところ。
・中学から高校への進学時にコース選択可能。成績に余程のことない限り希望通りとなる。
・特待制度が充実した印象。優秀な生徒確保に力を入れていることがわかる。
・円形の校舎があり、面白い作り。中心から中を見やすく、授業の様子もわかりやすい。
・埼玉県からの通学者も多い。
  
HP桜丘中学・高校 HP

 

 

2、入試情報

 ・中学受験

  第1回~第5回まで実施。2022年の倍率はそこまで高くなく、高くても1.5倍ほど。受験者数の増加に伴い、難しくなっていると思いきや、そこまででないので、まだまだ狙えるチャンスは大いにあると思います。

 第1回入試  ⇒  2科、4科、適性検査

 第2回入試  ⇒  3年制特待チャレンジ入試(2科、4科)

           ※得点率によって3年間の授業料が免除になります。

 第3回入試  ⇒  2科、4科、適性検査、英検利用

 第4回入試  ⇒  3年制特待チャレンジ入試(2科、4科)

 第5回入試  ⇒  2科、4科

 

・高校受験

 単願推薦と併願優遇(推薦)のみとなっており、一般試験はないが、試験は課されます。その点数によって、特待制度を活用することができます。

 基本的に人数の問題が無ければ、全員合格ということになるのでこのシステムは不合格者を出さないシステムになっている気がします。案の定、実質倍率は1.0倍となっています。

  ☆Sコース   

   単願 ・・・  5教科内申 22以上 + 試験の得点

 併願Ⅰ、Ⅱ ・・・ 5教科内申 22以上 + 試験の得点

 併願Ⅰ ⇒ 埼玉、千葉  / 併願Ⅱ ⇒ 東京、神奈川

 

  ☆Aコース

    単願 ・・・  5教科内申 22以上 + 試験の得点

 併願Ⅰ、Ⅱ ・・・ 5教科内申 22以上 + 試験の得点

  

  ☆Gコース

    単願 ・・・  CEFR A2以上 (英検準2級以上)

 併願Ⅰ、Ⅱ ・・・ 当日入試結果

   ※ 単願がメインとなるようなので、受験の場合は事前に要相談。

 

  ☆Cコース

   単願  ・・・  9科 30以上  ※ただし、最大3点まで加点が可能です。

 

 ◎特待制度が充実

  Sコース        単願、併願に関わらず、試験を実施し、85%以上でS特待。

  Aコース、Gコース   〃      80%以上でA特待。75%以上でB特待。

   ※S特待⇒3年間全額免除、A特待⇒3年間授業料免除、B特待⇒1年間授業料半額免除

 

 

3、高校コースごとの特色

  

 ☆Sコース   スーパーアカデミックコース 

  難関大学合格を目指すコース。難関国立大、早慶上理を目指す。

  大学教授による通年講座など、大学を見据えた教育を行っている。難関大学合格に向けた学習環境は整っている。

 

 ☆Aコース   アカデミックコース

 スタンダードなコースで探求に力を入れている印象。企業との連携や学問ごとに興味のある科目を選択できるなど、将来に向けた方向性を考えさせる。2年制から文理にわかれ、大学受験を本格的に意識し始める。  

 

 ☆Gコース   グローバルスタディーズコース

  ありきたりといえばそうなのかもしれないけれど、英検対策、海外研修、ネイティブの講師とみっちりコミュニケーション授業などを通して、海外大学を目指す。将来的に海外で仕事をしたいと考えている学生にはおススメです。   

 ※ 単願がメインとなるようなので、受験の場合は事前に要相談。

 

  ☆Cコース  キャリアデザインコース

  説明会では学生が会社と連携して、食品原料を生産から加工・販売まで手掛ける動画を見せて頂きました。将来やりたいことをメインに考え、実行に移せるコースなのかと思います。様々な体験の中で、将来について考えられる素晴らしいコースだなと思いました。

  個人的な感想になりますが、大学受験も大切ですが、根本のところでは、こういったキャリアについて考えることがとても大切だと思っています。

 興味がある道が見つかれば、おのずと大学という選択肢が出てきます。そしたら、その時人のやる気みたいなところが出てくると思います。

 

 

4、一般入試のない入試形態

 桜丘高校の入試制度は単願と併願しかありません。これは、事前に生徒を確保するという意味では効果的なことなのかと思います。一方、一般入試が無い分、オープン的な要素が限られており、直前で受験したくなったという生徒や、内申は悪いけど賢い生徒に関しては門戸を開いていていないのかと思います。個人的には、誰でも入れるわけではないというような、かなり高飛車な印象を受けました。

ところで、北区にこんな学校があったのかと考えたときに、まあ、見当たらないので、この地域においてこの戦略は見事に当たっているのではないかと思います。この辺で共学、かつ偏差値60中盤くらいの進学校といえば、淑徳巣鴨ぐらいではないでしょうか。マーケティングが功を奏しているのかと思います。

 特待生制度の推し方も気になります。併願優遇、単願であっても試験を課し、優秀な生徒にはインセンティブを与える。このシステムはどの学校にもありますが、具体的な得点率を大々的に教えてくれる大判振る舞い。優秀な生徒を集めている印象は強く受けました。

奨学金の内容を初めて見たとき、「3年間全額免除ってなに?!」と思いましたが、かなり大きいですよね。(こんなにしてくれるのか・・)

進学実績に寄与していることは間違いないかと思います。

さて、学校側としては、生徒がこれで集まればよいものの、もし募集が減った場合はかなり焦るのではないでしょうか。他校が同校の流れを追随してくると状況は変わると思います。

現状、進学実績も上々なので問題はないと思いますが、これからの動向が気になります。

 

5、さいごに

 説明会では、若い先生方の姿が目立ちました。これからに向け、新しい風を吹き込んでくれるのではないかと期待しています。数年前は結構ヤバめの学校になっていたようなきがしてならないのですが、起死回生の改革で全く異なる学校になった気がします。

 少子化を前に、これから学校間のすみわけと生徒の確保が激しくなってきます。その中で、先手を打とうとする同校のもろもろもの取り組みや施策は今のところうまく機能しており、この先どのような変遷をたどるのか楽しみです。

 偏差値アップによる進学校アピールによるブランドを確立できるのか、はたまた、数年単位で衰退してしまうのか。

 北区代表の学校となれるよう応援しております!!

 

 

それではこの辺で!!

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