こんにちは。ここ最近いろいろと変化のある東京都の教育事情です。
タブレットPCの導入が一気に進み、再来年の都立入試からスピーキングが導入されるなど、変化の激しい年になってきている気がします。オリンピックが終わり、落ち着いたのか、新たな時代に向け、今までの構想を実現しに向かっていますね。
さて、今回、都立入試では男女別の合格者数制限が段階的になくなることになりました。
私も、都立入試には男女数をならすシステムがあるのか・・と前々から少し違和感を感じていたところではあったので、「やっぱり変わるんだな・・」という感じで、あまり驚きは感じていないです。
多様性の観点からバランスよく男女数を同じにしたいと願う気持ちも分からなくはないのですが、ここ数年で男女のギャップを徐々に埋めようとする取り組みが声高にある中、、学問は誰もが平等に学ぶ権利があるはずなので、そういった男女で定員を設けるのはナンセンスということでしょうか。
とはいえ、男女間の定員がなくなれば、女子や男子に人気の学校は偏ってくるでしょうから、結局女子校みたいになったり、男子校みたいになったりして、異性が入りにくい学校にならないのか心配です。そうなって数十年後、また男女別に定員が出てきたりしたら、面白い(興味深い)ですけど。。
話はそれましたが、、
令和4年度の入試から、今まで都立入試で男女別に合格者を選抜していたのが、男女の壁をなくし、合同で試験の点数をもとに選抜するよう、段階的に移行していくことになりました。
男女間の学力差によって、高校が女子や男子だけに偏らないようにすることが目的だったと思うのですが、もう時代にそぐわなくなってきているということですね。
単純に合格水準に達している生徒が不合格になるのはおかしいという点はごもっともなのですが、近年はジェンダーによる性差についても注目が増してきています。
オリンピックや国際社会での男女差ランキングなど男女間による差別をなくそうとするニュースが良く目に入ります。数年前に、東京医科大学で男女間による合格者数を変えていた件は大きな問題になりました。男性の方が有利になっていた点に女性受験者が抗議していたニュースは印象的でした。
そんな、流れも影響していたのでしょうか。。
都立入試も男女関係なく、点数によって合格者を選抜するように移行します。
東京都の教育委員会によると昨年度の入試では本来合格点に達していたものの、できなかった生徒はおよそ800名で女子生徒はおよそ700人で男子生徒はおよそ100名とのこと。つまり、合格点通りであれば、女子生徒の600名が希望の都立高校に合格していたということに。ということは、およそ600名の男子生徒が不合格になっていたことになります。
なので男子の中には去年は行けたけど、今年なら無理だっただろうみたいな生徒がいるということで、これはこれで不平等な気もしますが、ルールですので、勉強頑張るしかないですね。一方、これによって、高校内での学力差が少なくなることを考えれば、高校側としては授業を進めやすくなるのはメリットです。
また、これを聞いて驚くのは、女子高校ではないでしょうか。
そうでなくても女子高は生徒確保に奮闘しているのに、更に追い打ちをかけるかのように生徒募集が厳しくなっていくのでないかと思います。600人といえば、およそ20クラス分です。
そもそも、1学年2~3クラスほどしかない小規模学校であれば、数人の減少でもクラスの存続に影響するでしょうから、危機感は強いかと思います。
来年からということで、来年度はかなり募集に力を入れるか、共学化する学校も増えてくるのではないでしょうか。
一方で、男子校はこれといった心配はないかと思うのですが、問題はどういった学力層が流れてくるのかということ。学校のレベルによっては、入学者が増えるところもあると思うのですが、特に変わりなく推移することもあるでしょう。
ということで、今年の中3生から少しづつ変化してきますので、注意して動向を見ていきましょう!!
それではこの辺で!( `ー´)ノ
引用:東京都教育委員会HP
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