【学校訪問】スポーツ校からの変化。東海大付属浦安中・高校へ行ってきました。

こんにちは! 今回は、千葉県にある東海大学付属浦安高校へ行ってまいりました。東京から通う方も多いので、東京ではと誤解される方もいると思うのですが、千葉県です。。

浦安駅からバスで10分ほど。スポーツが盛んな学校ともあり、広大なグラウンドに大きな体育館。運動部には恵まれた環境が整っているかと。

しかし、ここ数年でスポーツ校から少し距離を置くような動きがみられます。

 

 

時代の流れでしょうか・・

 

それでは、とりあえず、学校情報メモから!

 

1、学校情報メモ

 

生徒数  中学校 : およそ400名
高校  : およそ1,300名
    
立地  千葉県浦安市東野3-11-1
・浦安駅(東西線)からバスで約10分(新浦安駅行き、舞浜行き)。徒歩だとおよそ30分。
・舞浜駅からだと徒歩20分ほど。
    
合格偏差値   中学校 : 42(四谷大塚)
高校  : 57
    
学費中学、高校初年度合計 110万円ほど
その他、体操着・制服などの指定品で10万円。中学校では3年次の英語研修費用が追加でかかってきます。
    
大学進学
実績  
国公立大 2名、早慶上理 13名、GMARCH 38名、日東駒専がおよそ70名ほど(2020年3月)
    
指定校推薦枠およそ8割の生徒は東海大学へ。残りの2割は他大学へ進学。なお、現役進学率は9割を超えている。
    
その他・ 習熟度別の授業により、クラス分けを行う。他大学へ進学する生徒はここで鍛える。
・スポーツに偏ることなく、文武両道を目指す。
・付属の大学連携を密に行う。
  
HP東海大学付属浦安ホームページ

 

 

 

  

2、文武両道を目指し、将来像の確立へ

 

 私の浅はかなイメージかもしれませんが、東海大浦安といえば、柔道と野球。その他、スポーツに力を入れる強豪校というのが印象です。

しかし、そんなイメージは今回の訪問でなくなりました。。ちょっと、悲しいような気もします。

 

 

強化している部活では推薦による生徒を取ってはいるのですが、スポーツだけではだめなんですね。

かつては、スポーツがある程度できて、コネがあれば入れた記憶があるのですが、もう違いました。

(それこそ、日本代表レベルとかになれば、話は別なんでしょうが・・)

 

これには、校長先生の意向や付属としての方向性が関係しているかと思われます。

 

これからは、文武両道、将来を考えたライフプランが必要な時代となってくることから、スポーツだけをやっていれば良い時代は終わったと。極端に言えば・・

 

確かに、それは、どの保護者もそれは知っており、そういったニーズの高まりが、方向性に影響を与えているのかと。

 

そして、方向転換の甲斐あってか、2015年から志願者が急増しているんですね。。これこそ、結果に裏打ちされた取り組みかと。。

また、大学付属への関心高まりも相まっているかと思われます。

 

同校は大学もそのままエスカレーター式に進むことができます。ある程度の学力がないまま大学へ行かれることを避ける狙いもあるかと思われます。ブランド力の維持をするには、それなりの生徒の質を高めていかなければならない危機感の表れのようにも感じました。

 

なので、もしスポーツだけで入ろうと考えている方がいるとすれば、考え直した方がいいかもしれません。入ってから勉強面でとても苦労すると思います。 

少なくとも、私はそう感じました。。

 

 

3、入試情報

 

1、中学入試

 

 ①一般入試

 A試験(4科目)、B試験(4科、2科選択)に分かれ実施。倍率は例年に比べ、上がった?? と思われ、2020年度はA試験で15倍ほど。B試験では選択科目にもよるが、だいたい5倍はある。

 

 ②推薦入試

 合格した場合、入学することを条件に受験。倍率は1.6倍と低い。

落ちている受験生がいることに注意。

 推薦試験とはいえ、4科目の試験に加え、個別面談を行う。

 

 

 

2、高校入試

 

 ①一般入試

 前期・後期ともに一般試験があります。国・数・英(リスニングあり)+面接で合否を決定。年によって変動はあるのですが、およその合格点は7割ほど。平均点が7割なので、平均を超えられるよう、過去問を解いていきましょう。

 

 

 ②推薦入試

 同校ではメインが推薦試験のような感じになっています。

・推薦A   ⇒ 単願推薦 5科または9科オール4以上が必要。 

 作文(600文字、50分)+面接

 

・推薦B  ⇒ 併願推薦 5科22、9科38以上

 国・数・英(マーク方式、リスニングあり)+面接

 

・推薦C  ⇒ 単願推薦 5科18、9科34以上

 国・数・英(マーク方式、リスニングあり)+面接

 

なお、どの推薦も「1」、「2」があってはいけません!!

 

加点制度としては、

・英検、漢検、数検3級以上

・部活動の部長、生徒会など 

 

推薦AとCに関しては、単願ということで、合格者および入学者は100%です。ちょっと疑問なのが、推薦Aで入学した生徒とCで入学した生徒に差があると思われます。どちらも単願なので、ここに分ける意味はあるのかと・・

 

 

 

 

4、浦安人生講座

 

 大学へ進学する生徒がほとんどということもあり、将来についての教育もしっかりあります。

この人生学は単位にはなりませんが、ある職に就いている方の講演や体験を通して、将来について考えることができます。

 

 

 さすがと思ったのが、付属高校というポジションを活かし、幅広い学部を持つ東海大学と連携して行っているということ。

付属校でも大学に幅広く学部が無いと、なかなかマネできない取り組みです。

 

将来、同じ大学に入ってくるとわかれば、大学側もやる気出ますし、面白く見せようと頑張ってくれるのではないかと思います。

 

こういった取り組みは、将来のキャリア形成にとても役立つのではないかなと思いました。

ただ、東海大にもない学部はあるので、そこの抜けはどうしているのか気になるところ。

 

 

さいごに

 

かつて私の思っていたイメージとはだいぶ変わった様子を知ることができて、良い訪問になったかと思います。

スポーツも大切ですが、将来を考えれば、知識や経験も含め、基礎学力というのは不可欠ということなのでしょう。

一方、最近はスポーツでその名を聞かなくなったような気がします。そこは少し寂しい気もします。特に、かつて、柔道では千葉県で常にトップの地位だった気がしますが、今はそこまで。。

 

これからの方向性としては学力偏重が加速して行くような気もしますが、それもまた時代の流れでしょうか。

 

大学付属人気が増す中、そこまで特色を出さなくとも、集まってくる。そんな中、どんな生徒を獲得していくことが、将来の発展につながっていくのか。 

方向性次第では、学校の人気が更に増すことになるでしょう。

 

 

  

 

 

それでは、この辺で。。。

気候の変動が激しいので、お体にはお気をつけて( `ー´)ノ

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