こんにちは。いよいよ秋が近づいてきたような、そんな日ですね。学校訪問して参りました。
今回学校見学したのは、目黒区の都立大学前駅から徒歩で5分くらいの位置にある八雲学園。
八雲学園といえば、女子バスケですよね。失礼なことに、もう私にはこれしかイメージが無いのですが、なんと同校、2018年より、まず中学入試から男女共学化しています! そして、今年から高校も共学とし入試を実施していました。
私はてっきり「今までと同じ女子校だろう・・」と思って今回の学校説明会は行かない予定だったのですが、急遽変更しました。
校舎はところどころに女子校の感じが残っており、例えば、クラス名とか花が多いとかトイレがおしゃれなど、少し男の私からすると違和感がありましたが、学校見学させていただき、これはこれでいいのかなと思えるようになりました。
詳細は後述するとしまして、
まずは、学校情報メモから!
もくじ
1、学校情報メモ
生徒数 | 中学校 : およそ400名(1学年4~5クラス) 高校 : およそ300名(1学年3~4クラス) 合計 735名(2021年度) ※2021年から高校受験に男子生徒も申し込み可能。 今年の高校からの入学者は合計18名(男:女=1:1) |
立地 | 東京都目黒区八雲2-14-1 東横線都立大学駅から徒歩5分ほど。住宅街を入ったりと、ちょっと、分かりにくいと思いました。 周辺には多くの学校があるので、いろいろな制服を着た学生がいます。何となく学生の流れについていけば着くだろうという安易な考えは気を付けた方がいいです。。 |
合格偏差値 | 中学: 47(首都模試) 高校: 56~61(高校受験案内2022より) |
学費 | 中学、高校初年度はともに150万円ほど。(副教材、海外研修積み立てなど含む) 別途に制服(およそ15万円)やタブレットPC代などが別途必要。 総合的に費用は掛かる。 |
大学進学 実績 | 2021年(今年3月) 女子校だったため、女子大進学が多い傾向。共学化に伴い、これから傾向が変わっていくと思われます。 国公立 : 筑波大学、東京学芸大学 私立 : 早稲田大学、慶応大学、GMARCHほか 海外大 : マンチェスター大学、オレゴン州立大学など 海外大学への進学が目立つようになってきました。 |
指定校推薦枠 | 青山学院大、立教大、学習院大、成蹊大、成城大、明治学院大、駒沢大など。 |
その他 | ・2018年から共学化開始。2021年から高校受験も共学化。 ・アメリカのサンタバーバラに海外研修センターあり。海外留学の起点として機能。多くの学生が海外へ安心してチャレンジできる環境がある。 ・図書室(自習室)が自然を感じる落ち着いた雰囲気で印象が良い。 ・空手道部と女子バスケットバールは全国レベルで強い。 ・校長のこだわりが強め。 |
HP | 八雲学園中学高校・HP |
2、入試情報
・中学受験
第4回までの一般入試に未来発見入試が加わり、全5回の入試日程となっています。
一般入試は2教科と4教科を選択することができ、基本的に入試合格ラインは試験の50%以上を得点すること。これは、すでに募集要項に書いてあります。事前に過去問などで対策すれば、より合格に近づくのではないかと思います。
また、未来発見入試は1科目(国・算・英のどれか)と自己表現文となっています。二つの試験で合わせて60点以上が合格ラインとなっています。
実質倍率はそこまで高くなく、出願者数の割に受験者数が急激に減っているため、そこまで構える必要はないと思います。また、合格点が事前にわかっているので、もしかしたら、合格率が上がる可能性もあります。
2021年度はだいたい400名受験し、300名以上合格しています。しっかり対策をすれば問題ないかと思います。
・高校受験
今まで、女子だけだったのが、男子も受験OKとなりました。今までは、不思議なほど受験者数が少なかったのですが、これからは男子の受験者も加わるので、もっと倍率は上がるのではないかと思います。募集人員は推薦、一般入試含め50名ほどなので、そこまで人数も多くないです。
きっと受験者数は増えると思うのですが・・
一般入試 募集人数 男女合計25名
2回の日程に分かれており、どちらかを受験。国語・数学・英語の3科目。
推薦入試 募集人数 男女合計25名
作文、面接(3分程度)、調査書 で合否を決定。
2021年の受験者は全体でおよそ20名と少ないです。おととしもそのような具合だったので、まだまだ、男女共学の認知度が低いことが予想されます。私を含め、勘違いしてましたから。。
来年以降が気になるところです。
とはいえ、現時点ではちょっと不安になる少なさでよね。
個人的には中学時の偏差値を見ているので、なかなか割に合っていないと不安に思う方が多いのでは?と思ってしまうのですが、
中学受験は偏差値低くても高校になると一気に偏差値が上がるのは高校受験でよくあることです。なので、そこは心配ないのです。ただ、もうすこし高校のレベルが低くてもいいのかなと思います。
あとは、女子バスケを筆頭に、スポーツが盛んな学校というイメージが強いと思うので、なかなかマッチする女子生徒が少なくて、受験者数が伸びないのかもしれません。特色としてはバッチリなのですが、周囲に学校が多くあるなか、競争も激しいと思います。
多くの生徒が選ぶかというとそうはならないのかなと。
男女共学化ということで、スポーツが盛んな学校としては、運動好きな男子が集まってくるような気がします。
これから、にぎやかになっていくような、そんな予感もしています。
3、施設はきれいで充実してます!
校舎はとてもこぎれいに整理されており、ところどころにこだわりがみられれ、「さすがだなー。」と思ってしまいました。。
例えば、トイレは木の高級感ある作りになっていました。高級ホテルのような感じなっており、教室とのギャップに少し驚きましたが、校長の想いを感じました。あとは、各教室ごとに生花が花瓶に飾られており、ちょっとしたことではあるのですが、私は素敵だなと思い、華やかさを感じました。
女子校だった名残を感じるなかで、このような気品ある取り組みを共学化しても残してほしいと思います。
図書館をのぞかせてもらったのですが、図書館も雰囲気があってよかったです。木がふんだんに使われた作りになっており、自然を感じられるとても魅力的な場所でした。木の匂いもして私は好きです。
ちなみに、同校はアメリカに研修施設を持っており、ここを拠点に海外留学などをしているようです。その施設も写真を見る限りとても充実していると思いました。ちょっとした、ホテルのような感じですね。
これから日本の学校教育が英語に力を入れていくことを考えると、この施設の影響力は大きなものになっていくのではないでしょうか。
他校でこんな風に海外研修施設を持っている学校は聞いたことありませんので、この施設はとても魅力的な施設だと思います。実際に有効活用して、海外大学への進学実績も出てきていることから、今後これを目当てに進学希望される方も出てくるのではないでしょうか!?
4、共学化の影響はどうなるのか。
説明会では学校長のお言葉から始まったのですが、男女共学に満足しているような感じでした。やはり、対外的な魅力もそうですが、男子のパワーは学校に活気を与えてくれるようです。
これから先、募集人数もそうですが、今まで女子のみだった対象が男子も加わり、単純に考えて、選択肢が2倍になります。受験者が増えるのは当然のことだと思います。
もともと、高校の募集人数は50名ほどとあまり多い方ではないのですが、今までが少なかった分、受験者数が増えるのは必然的かと思います。
共学化することで、門戸を広げることになります。生徒の多様性が増えるとともに、今まで女子校だった伝統や文化をどの様な形で継承・発展させていくのが学校の腕の見せどころかと思います。
当然、他行の共学化などを見てきてはいると思いますので、参考にしながらかとは思いますが、同校独自の在り方としてどうしていくのか引続きチェックですね。
共学化によって、他の共学校との区別がつかなくなっていくことだけは避けなければなりません。
5、さいごに
今までの印象ですと、女子校でバスケの強い体育会系の学校なのかなと思ていたのですが、百聞は一見に如かず。実際に訪問してみると、全く私の感じていたものと異なりました。。
すいません。
女子校らしく良い所は残しつつ、共学化し、より活気のある学校になっていくのではないかと思います。校舎がきれいであったり、英語に力を入れていたりと、学校見学される方には好印象だと思います。
ただ、デメリットといえば、何かとお金がかかる印象です。それなりの設備や取り組みをすればそれなりの費用が掛かってくるのは当然なのですが、しっかり確認してからの受験が良いかと思います。
とはいえ、海外の研修施設は贅沢だなと思いました。
私も一度でも行ってみたいものです。。
それではこの辺で( ^^) _U~~
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